確かにあのバブルの時代はすごかった。プラザ合意でどんどん円高になり、金融緩和をきっかけにして経済はお祭り状態。株価がどんどん上がり、不動産は飛ぶように売れ、学生はいとも簡単に就職内定がとれて、しかも内定者パーティーを客船一隻借り上げてやるような時代だった。夢よもう一度、という気持ちは分からないでもない。
もっとも、復興特需、日銀のインフレ目標導入によるかつてない金融緩和、…と現在の状況をみれば、確かにバブルを生み出す経済的基本条件はある程度揃っている、とも言える。
ただ、経済的に上向くとしても、それは復興需要のある岩手県、宮城県の被災地周辺と、経済成長著しい中国や韓国に近く震災の悪影響もあまり受けなかった西日本が中心となるのではないか。例えば、著者が先日訪れた岡山市では、東日本から移住してくる人が多いためマンション市場が好調で、新しく売り出してもすぐに売り切れるような状態であるという。ここは病院が多く、医療的に優れた環境であるため、特に退職者に好評なようである。
逆に原発事故の影響が大きい福島県周辺や首都圏では、あまり経済上昇はないかもしれない。首都圏でも放射能や液状化、相次ぐ余震などによるイメージダウンは避けられない。西日本では大学に進学する生徒が首都圏を避ける、という傾向もあるようである。今後東京電力の電気代大幅値上げも予想され、放射能不安も相まって暮らしにくくなったり、経済的競争力が低下したりすることも考えられる。
まあ、今更再びバブルになっても、また大きな揺り戻しがあるであろうから、そちらの方が怖いという気がしないでもない。経済や金融で飯を食っている人はバブル万歳かもしれないが、筆者のような一般人にとっては、ハイリスクハイリターンよりもローリスクローリターンの方がはっきり言って暮らしやすいのですよ。リスクヘッジという言葉もあるではありませんか。やはり何でも波は小さいのが一番です。


by loofuoy
前例なき事態にどう対処?